ジムニー(JB64W)音が鳴らなくなる原因究明と修正
他社でカーナビとスピーカーを取り付けされた車両で「たまに左側から音が出なくなる」とのことで、原因究明と修正作業をご依頼くださいました。原因は「施工不良」でしたので、しっかりキッチリ施工をやり直します。
スズキジムニー(JB64W)です。
発売からすでに数年経過しておりますが、新車納期はまだまだ長いようです。
某タイヤショップの施工で、音が出なくなる。
新車をご購入され、隣の富士市にある某タイヤメーカーが母体の某チェーン系タイヤショップ様でカーナビとスピーカーの取り付けをされたようです。
「たまに左側から音が出なくなるので、診てほしい。」とのことです。
以前弊社をご利用くださった方でしたので、「最初から弊社へご依頼くだされば」という思いも無くはありません。
弊社を覚えていてもらえていただけでもokでしょうし、最初にご依頼いただける企業努力を怠っていたとも言えます。
不具合原因を究明確認し、キッチリ直させてもらい、快適に乗れる1台を仕上げます。
原因究明作業開始。
不具合が発生しているドアです。
スピーカーの機種や取り付け方法につきましては、弊社のお勧めとは大きく異なりますが、「機材は変更しない」というご意向もありましたので、まずは原因から確認することにしました。
弊社ではお勧めしていないデッドニングも実施してありましたが、不具合の直接的な原因ではないと推測します。
装着されていたスピーカーは、ケンウッド製でした。
内装を外して観察するだけで、気になる点が出てきました。
防水ビニールよりドア鉄板側の雨水が通る箇所に、回路部品が設置されています。
貼り付けしてあるデッドニング材は経年劣化で剥がれますので、デッドニング材が剥がれた際には回路部品が水に浸り、破損やショートの可能性が懸念されます。
回路部分は、防水が効く箇所へ移設します。
ドアスピーカーを外します。
ドア鉄板内にゴチャゴチャした配線類が見えますが、走行中に移動して、窓ガラスの動きを邪魔しそうな量です。
後々の不具合が容易に想像つきますので、配線の量や位置も見直します。
スピーカーケーブルが途中で不自然に中継されています。
ビニールテープを巻いてありますが、雨水が通る環境下では、容易に緩くなり、巻いた意味が無くなります。
巻いたビニールテープが外れると、スピーカーケーブルの金属部分が露出して、ショートや車両火災の原因にもなりかねません。
緩く巻いて意味をなさないビニールテープを剝がしました。
中継不要にも関わらず、不自然に中継してありました。
圧着中継金具を使用してありましたが、カシメ状態が悪く、線が断線しかかっていました。
音が出なくなっていた原因の1つと考えられます。
スピーカー端子部分の確認です。
スピーカー端子に接続されている平端子ですが、触ってみると、ユルユルで、固定が大変弱いです。
少し引っ張るだけで抜けてしまいました。
車両走行での振動による接触不良が懸念されます。
音が出なくなる理由としても挙げられます。
スピーカ付属の配線に付いている端子でも、ユルいことがありますのと、施工時の力を入れる箇所によっても緩くなることがあります。
施工後の確認は必須ですし、緩ければ再カシメ等の処置が必要です。
気になる箇所、全部手直し!
弊社では、車両配線への接続は、可能な限り純正スピーカーと同じコネクタを使用しておりますので、コネクタへ付け替えします。
長期間での不具合防止と安定動作による安定した音質が期待できます。
スピーカー平端子を含め、配線を作り替えしました。
ドア内部の配線も必要最小限の構成に変更し、不具合が発生しないよう、位置も考慮しています。
配線等を見直した上で、スピーカーを再取り付けしました。
不具合検証修正前と見た目は変わりませんが、不具合が発生せず、音も安定しています。
音が安定しているおかげか、若干音も良くなった感じがします。
不具合は助手席側のみでしたが、運転席側ドアも確認しました。
面白いことに、施工状態が運転席と助手席で異なっておりました。
施工状態が異なると音も変わりますので、左右対称状態にすべきです。
運転席側スピーカー配線も、助手席施工と同様に修正しました。
助手席および運転席のドアスピーカー不具合原因究明と修正施工完了しました。
安定動作しますので、快適に音楽を楽しみいただけることでしょう。
静岡県駿東郡清水町からお越しのU様、ご依頼ありがとうございました。
スピーカー交換について、他社様へのお願い。
スピーカー交換は、オーディオ音質向上に対して費用対効果が高いことは言うまでもありません。
ご存じの通り、音質だけでなく、不具合対策として、あらゆることを考える必要がある施工でもあります。
取り付け作業自体は、やったことある方、やれる方、様々あると思いますが、単に取り付けができることと、快適に安心して長く使える施工ができるとのでは、大きく異なります。
今回のケースは、不具合原因箇所以外にも、後々不具合を発生させそうな施工が満載でした。
ショートによる動作不良だけでなく、車両火災にも及びかねません。
施工した会社および施工された方、危険を誘発する施工は、ぜひ辞めてもらいたいです。
自覚が無いのは、なおさら悪いです。
仮に工賃が少々異なるようでも、比較的頻繁に不具合が発生したり、不具合を診てもらうのに負担が掛かるようでは、安価でも意味がありませんし、逆に負担増です。
当然ながら、音質にも影響があります。
どうせやるなら、キッチリ施工してほしいものです。
御社を信用くださり、お金を払ったお客様に迷惑が掛かります。
いつまで経っても企業努力は必要です。
「施工のクレームが多い」
改善のやり方が判らないのであれば、辞めてしまうか、ご相談ください。
上から目線で恐縮ですが、共に頑張りましょう。
ジムニーでのオーディオ音質向上、ご相談から承ります。
お問い合わせやご依頼は、お電話(055-952-3236)またはお問い合わせフォームからどうぞ。
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(株)赤池カーコミュニケーツシステムズ
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