30系ヴェルファイアでのスピーカー取付方法見直し他
他店でスピーカー交換他をご依頼され、「スピーカーを変えた割にあまり良くならなかった。ナビの更新があり、音質調整がないまま引き渡された。」とお困りの方が、弊社へご相談くださいました。スピーカー取付見直しをご提案しましたところ、スピーカー交換他をご依頼され、「非常によかった。ふだん出ない音が聞こえるようになった。」と嬉しいご感想をいただけました。施工事例をご紹介します。
トヨタヴェルファイア(30系)です。
カーナビは、ナビ性能だけでなく、オーディオの音質にも定評がある、パイオニア・カロッツェリア製サイバーナビを取り付けされておりました。
ご来店時に、最初に音を確認させてもらいましたが、「サイバーナビ取付とそこそこ高級なスピーカー交換でこの音?何かが間違っている気がする。」と疑問に思える音でした。
スピーカー交換やデッドニングを実施したが、音が思ったほど良くならなかった…
お客様の地元(石川県金沢市)にある、地元では有名なオーディオプロショップでの施工とのことで、スピーカー交換やデッドニングを実施されたとのことでした。
残念ながら、「思ったほど音が良くならなかったので、もっと音を良くしたい。」とのことで、弊社(静岡県沼津市)へご相談くださいました。
ご相談当初は、「遠方だし、ホントにご来店くださるのか心配」という側面もありましたが、ご相談しているメールから、深刻度が伝わってきました。
有名店舗施工と言っても、その方にとって、「ダメなものはダメ」です。
現状の施工結果が、だいぶ深刻でお困りのようなのと、あまり親身ではない施工店での対応(言い換えれば塩対応)だったようでしたので、弊社で本腰を入れて諸々考えることに。
何回かのメールでのご相談から、弊社で積極的にお勧めしている機種ではないものの、スピーカーの機種が悪いわけではないと判断し、スピーカー取付方法の見直しを提案いたしました。
結果、スピーカー取付見直しと弊社お勧めのスピーカーへ再交換をご依頼くださいました。
追加で、プロセッサー内蔵アンプ追加もご希望されました。
注:何度かご来店くだされるのであれば、各施工の音質向上効果を実感いただけるため、それぞれ別日程での施工をお勧めします。
弊社では、効果を実感できる施工しか実施しませんので、施工が何度かに分かれても、毎回違いをお分かりいただけると思います。
取り付け状態の確認と解析。
スピーカー装着状態を確認します。
デメリットを発生するデッドニング。
ドア内装を取り外すと、交換したスピーカーと施工状態が確認できます。
お伺いしている通り、スピーカー交換の他、弊社ではお勧めしていないデッドニングも実施しておりました。
デッドニングは、経年劣化によって定期的なメンテナンスが必要なこと以外に、スピーカーボックス容積を小さくしてしまうことで、スピーカー背面の圧力が高まってしまうことで、スピーカー振動板の動きが自由になりにくくなり、詰まった感じの音になりやすいデメリットがあります。
一部の低音が出やすいように思えますが、真面目にデッドニングを施工すると、逆に低音が出にくい結果になりやすいです。
スピーカー固定台座は、音のリアル感が無く、定期的なメンテナンスが必要な木製台座。
ドアスピーカー周辺の状態です。
スピーカーは、仏フォーカル製K2 powerです。
個人的には、K2 powerの音は、良質ながらも、欲しい刺激が若干物足りない音と感じています。
市販スピーカーは、製品そのままでは固定できないため、車種別にスピーカー固定台座を作成して使用するのが通常です。
ドアスピーカーは、木製台座を作成して固定しているようです。
木製台座での音質向上効果は、弊社で使用している金属製台座に比較して、柔らかい素材のため、スピーカーの振動を音に変換する効率が低いように思えます。
細かい音が出ず、音のリアル感は出にくい印象です。
ドア内を通過する雨水の影響もありますのと、経年劣化には弱いので、数年に一度はメンテナンスが必要です。
固定できるだけで音質向上幅が少なく、定期的なメンテナンスが必要ということであれば、弊社で木製台座を採用する意味は無いと思っております。
配線固定ネジが緩いのは、音に悪影響を懸念。
スピーカーネットワークの固定は問題ありませんでしたが、スピーカーケーブルを留めているネジがしっかり締まっていませんでした。
動作不良は無かったのでしょうが、音への影響が懸念されます。
ケーブル固定樹脂バンドの切り方によって、怪我!?
スピーカーケーブルを固定している樹脂バンド(タイラップ、インシュロック等)の切り跡が鋭利に斜めに切断されています。
次回の施工やディーラー様など他の方の整備の際、怪我をする可能性は否定できません。
触っても痛くない、引っ掛かりが無いように切るべきです。
樹脂バンドの切り跡が鋭利になりにくい、片刃のニッパーを使用します。
よくある両刃のニッパーでの切断では、どんなに頑張っても、尖った箇所が発生します。
片刃ニッパーで樹脂バンドを再度切断した後です。
触っても痛くありませんし、引っ掛かりもありませんので、怪我の心配もありません。
なぜ空気を通す素材を挟む?
キャンセリングによる音質劣化。
スピーカーを外した面です。
スピーカー固定面に厚いフェルトが貼られていましたが、スピーカー背面からの空気を通してしまいます。
スピーカー背面からの音が表面に回り込む「キャンセリング」が考えられます。
キャンセリングが発生すると、スピーカーから発せられた音の純度が下がることで音の正確度が落ち、ハッキリした音から遠い音になります。
スピーカー背面の音波反射防止は一定の効果有り。
スピーカー背面の奥にあるドア鉄板には、音波反射防止のスポンジ材や防振材が貼られていました。
中音の音質向上効果がメリットとしてあるハズですので、良い施工内容かと思います。
サイドインパクトバーへの防振材施工は、形状が丸いことと温度変化による膨張収縮で剥がれが生じやすく、同じ状態を保つにはメンテナンスが必要です。
アイディアは良いが、不要な内容かも。
スピーカー固定台座の背面には、雨水がスピーカーへ直接掛からない工夫をしてありました。
対策を考えるのは良いことではありますが、スピーカー背面は濡れても問題ありませんので、無くても大丈夫です。
(通電中に、スピーカー端子の+と-が水で導通しない限り、水濡れしてもトラブルは発生しません。)
ダッシュボード上スピーカーも検証。
ダッシュボード上スピーカーも検証します。
ダッシュボード上グリル(網)を外すと、フォーカルK2 powerのツィーターが見えます。
ドアスピーカー同様、木製台座を作成して固定していますが、ドアスピーカーの項目で前述しておりますように、音質向上効果が薄いです。
スピーカー機種変更と固定方法など見直しで、音質向上。
スピーカーの機種は好みの問題もありますので別の論点ではありますが、スピーカー取り付け方法につきましては、メリットとデメリットがハッキリしています。
スピーカー交換後の音は、
- スピーカーの機種
- 施工に使用する部品や素材
- 取り付けする方のテクニック(力具合含む)やアイディア(発想)
で大きく変わります。
残念ながら、今回ご依頼いただいている車両には、良質な音が出ない方向の施工が多く、「お金を掛けたのに、音が良くならない」当然の内容です。
有名店が真面目に施工しようが、「ダメなものはダメ」です。
スピーカー取付施工見直しだけで音が良くなります。
国内最高峰カーオーディオメーカー製スピーカーへ変更。
スピーカー取付方法見直しの他、弊社お勧めスピーカーへの交換も承りました。
国内最高峰カーオーディオメーカーBewith製リファレンスAM TrioSへ付け替えします。
振動板がアルミニウムとマグネシウムの複合材を使用している、音質に特化したスピーカーです。
音質や音色が良好なだけでなく、表現力や奥行き感も感じられるスピーカーです。
スピーカーの音質をさらに向上させるスピーカー固定台座他を採用。
ドアスピーカーの固定台座は、スピーカーの振動を空気振動である音に変換する効率が高くなる、硬く重い鉄製台座を使用します。
鉄製台座は、弊社オリジナルです。
低音は、締まりがあり、ベースやドラムの音階も明確に感じられるほど詳細まで表現してくれます。
ダッシュボード上には、施工前には無かった、中音用スピーカーを追加します。
中音用スピーカーを追加することで、ボーカルや楽器の音のリアル感が向上する効果があります。
スピーカー固定台座は、ダッシュボード上の純正位置にキッチリ固定できる形状に専用設計製造した鉄製台座です。
ボーカルや楽器のリアル感向上に、さらにもう一押しの力が加わります。
高音用スピーカー(ツィーター)は、見える箇所へ設置することで、耳に高音が届きやすくなり、クリア感やリアル感、ステージの雰囲気、奥行き感などが感じられるようになります。
デッドニングによる雨漏れ防止のため、純正ビニールを再追加。
他店様のデッドニング施工の際、純正の雨漏れ防止ビニールを除去しておりました。
将来的に経年劣化でのデッドニング箇所の剥がれが懸念され、ドアからの雨漏れも予想されることから、新品の純正雨漏れ防止ビニールを再度追加することにしました。
デッドニング材の接着が剥がれ、穴が開いても、雨漏れの防止ができます。
音質向上スピーカーを車両へ取り付け。
せっかく通してある音が良くなる(?)スピーカーケーブルは生かしたまま、スピーカー交換を実施します。
信号が良く通るケーブルを使用することで、良質な電気信号を確保することの他、車両の劣化をイタズラに進めない効果もあります。
不要な純正戻しで施工箇所を無駄に増やすと、車両の痛みや劣化も進行しやすいため、無用に触る箇所は増やさない方がベターです。
車両劣化防止は、新車からでも考えるべき事項のひとつと考えます。
ドアスピーカー取り付け後、新品雨漏れ防止ビニールを純正と同様に新品ブチルゴムで貼り付け固定します。
切った貼ったのイジった感が薄くなりました。
純正ならではの、安心してお使いいただけるようになっています。
車両製造時とは異なり、バタバタと急いで貼り付けしていないので、キレイに貼れています。
(手前味噌、自己満足ですが、大事です。)
音質向上スピーカー交換と取り付け見直し後および雨漏れ防止施工後のドアです。
見た目は純正そのままです。
台座や配線を組み込んだ中音用スピーカーを、ダッシュボード上へ取り付けします。
専用設計製造ですので、位置もピッタリです。
グリルやAピラー内装などを装着しました。
三角窓内側へツィーターが固定されています。
見た目の変化は僅かながらも、音質はしっかり良好に変化しています。
音質向上スピーカー取付と取り付け方法見直し後の音はいかが?
音質向上スピーカー交換および取り付け方法見直し施工が完了しました。
ツィーターがダッシュボード上へ追加されたこと以外には、見た目は変わりません。
肝心の音はいかがでしょうか?
- 弊社施工前は、純正スピーカーと変わり映えしない程度の音でしたが、施工後は、全体的にクリアで、音の一つ一つがハッキリ聴こえます。
- 音を大事に出している感じがします。
- 音のリアル感や臨場感、奥行き感も感じられ、音楽が楽しめる環境です。
当動画をYouTubeにアップロードしましたところ、あまりの音の変化があり、リアル感ある音になったせいか、著作権に抵触したそうで、弊社以外では見ることができなくなりました。
申し訳ありません。
さらに音質を向上、音の厚みを増やす、プロセッサー内蔵アンプを追加。
アンプの性能を向上させることで、音質の向上と音の厚みを増やし、イコライザー等の調整機構を追加できる「プロセッサー内蔵アンプ」の追加を承りました。
スピーカーと同じ、国内最高峰カーオーディオメーカーBewith製PLUG&PLAY640を採用しています。
ヴェルファイアへ無加工で追加できるよう、専用ハーネスを製造した上で、取り付けしています。
通常整備に邪魔にならない箇所で、後々音の調整の際、パソコンを接続しやすい位置へ追加設置しました。
お客様から、ご感想などをいただきました。
Q1:当店へご依頼される前に、どんなことをお考えでしたか?何にお困り、お悩みでしたか?
A1:スピーカーを変えた割にあまり良くならなかった。
ナビの更新があり、音質調整がないまま引き渡された。
Q2:何がきっかけで当店を知りましたか?(インターネットの場合は、検索ワードをご記入ください)
A2:ホームページ
Q3:当店を知って、すぐご依頼いただけましたか?しなかったとしたら、どんな不安がありましたか?
A3:割と早く決めた。
Q4:量販店を含む他店があるにも関わらず、何が決め手となって、当店へご依頼いただけましたか?
A4:事例紹介の豊富さ、丁寧さ。
親身になんでも相談に乗っていただけた。
Q5:実際にご依頼いただいて、音などはいかがですか?(できるだけ具体的に教えてください)
A5:非常によかった。ふだん出ない音が聞こえるようになった。
石川県河北郡津幡町からお越しのN様、ご依頼ありがとうございました。
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