スピーカーネジ取り付け面剛性アップでの音質向上実験
弊社試聴用車両(デモカー)の1台、三菱i-MiEVです。
音質向上実験、第〇弾?
弊社のi-MiEVでは、音質向上の実験を行い、有効であれば、お客様の作業に反映させたり、追加施工にて承ったりしています。
第15弾までは数字を付けていましたが、既にうやむやです。
珍しいスピーカー表面側の剛性アップ
今回の実験は、「スピーカー取り付け面剛性アップでの音質向上効果」を検証します。
通常、スピーカーは、数本のネジでスピーカー取り付け面を締め付けて固定します。
ネジ周辺に力が集中するため、以下の点での音質的なデメリットが考えられます。
- ネジから離れた位置での台座への密着度が減ってしまい、スピーカー前後の音が若干打ち消し合ってしまう可能性があります。
- スピーカー振動板周辺部分が歪んでしまい、振動板が均一に動作せず、入力される信号とは異なる振動(=音)になっている可能性があります。
均一で強固な固定のために、鉄製リングを追加
ネジ付近以外の箇所へ均一に締め付け力を加えるため、スピーカー固定ネジ取り付け面へ、リングを追加します。
弊社では、スピーカー取り付けの際に奥行きを確保する目的のために、弊社お勧め鉄製台座と同じ鉄製スペーサーを6mm厚と9mm厚で製造しております。
6mm厚を使用してしまうと、厚いために内装を固定するのに干渉してしまう可能性があります。
そこで、スペーサーと同じ形状の鉄製3mm厚を制作します。
内装の干渉を防ぎつつ、均一に力が加えられるようになる目論見です。
スピーカーを固定しているネジを一旦外して、スペーサーを挟み込んで、再度スピーカー固定ネジを締め込みます。
鉄製リング追加完了。音は?
内装との隙間へ、音漏れ防止材を追加貼り付けして、作業は完了です。
内装を装着した後でも、ドアの見た目は変わりません。
音はいかがでしょうか?
従来の音も決して悪くないのですが、さらに明確・明瞭な音になりました。
追加施工のメリット多数
気が付いた変化は以下の通りです。
- 施工後の低音のバシッとした音が気持ちよい。
- 低音のビビり音が無くなった。
- 全体の音量が少し上がった。
- ボーカルの声の厚みが増えた。
- 細かい音が出てくる。
内装とのスペース次第ではありますが、メリット多数ですので、可能であれば、追加した方が良いでしょう。
音が良くなる可能性を考えて、実際にテストしてみないと判らないことではありますが、良い結果になって良かったです。
車種によって追加可否が変わりますので、通常のスピーカー取り付け施工には盛り込むことはできませんし、スピーカー交換と同時追加は、変化を楽しむ回数が減りますので、勿体ないです。
スピーカー交換後に、「より明確・明瞭な音にしたい」というご希望はある場合に、追加メニューとしてご用意することにします。
「音をより良くしたい。」
ご希望に応じた内容をご案内して施工します。
ご相談やお問い合わせは、お電話(055-952-3236)やお問い合わせフォームからどうぞ。
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