デモカーi-MiEVスピーカー第12弾~ツィーター位置変更
2016年4月に導入してから音を良くする方法をコツコツ試してきた新デモカー三菱i-MiEVの最終段階です。
同じ機材を使用して、どうすれば、より良い音が出るようになるか?を追及してきました。
手法としましては、基本的に弊社での施工に反映できるもののみとしておりますので、「見た目が変わらない」というものが多いです。
これは、昨今の方のニーズの多くである「イジッた感がなく、でも良い音に」という範囲で、「より良く」を机上だけでなく実験して実践で実感しています。
少し見た目が変わりますが、最後だから確認しておきたいこと
最終段階の今回は、ちょっとだけ見た目が変わりますが、一連の実験最中当初から気になっていた「ツィーターまでの距離」です。
i-MiEVの純正位置は、ほぼフロントガラス直後で、フロントガラスも遠いので、少し物足りない感じがしていました。
もちろん音量や発生時間差をツィーターのみ変更できる機材が付いていれば、それも修正可能ポイントではありますが、多くの車には装着されていないため、実際の取り付けには反映しにくいという内容です。
そのため、今回だけは少々見た目を変えてみました。
ツィーターをダッシュボード上に設置しています。
奥に見えるのが、純正ツィーターグリルですから、かなりの位置変更です。
成形したりして見た目を良くしないのは、これで最終段階なのではなく、まったく違うシステムへ変更する予定があるからです。
ツィーターは、ダッシュボード一番手前で、できるだけ左右に広げた位置にしました。
一応、ドア上にも付け替えして音を確認してみました。
また、設置角度は、純正位置でも乗員の耳に向けて設置していましたので、これを踏襲します。
参考までに、実験前後での運転席耳までに距離を測定しましたので、記載します。
ツィーターから運転席耳までの距離
左
純正位置 125cm
ダッシュボード端(ドア上でも同様) 105cm 距離差20cm
(参考)ドアスピーカー 113cm
右
純正位置 109cm
ダッシュボード端(ドア上でも同様) 81cm 距離差28cm
(参考)ドアスピーカー 95cm
距離としては20~30cm程度近くなります。
ドアスピーカーとの距離の比較としましては、どちらからも同じように距離差がありますので、音の到達時間の差は、それなりにあると考えられます。
ただし、高音が先に届きやすくなります。
これが、どう影響するのか、興味深いです。
スピーカーに耳を近づけるということは?
位置を変えた効果として、キツめに感じていた高音がキツくなくなり、あらゆる音が増えた感じがします。
声が自然になり、ある女性ボーカルのハスキー感が無くなりました。
位置としましては、ダッシュ上でもドア上でも変化がありません。
情報量が増えるということ
距離が近くなったことによって、音がより多く届くようになったと思われます。
ツィータの強い音だけでなく弱い音も耳に届くようになったのか、自然な音に近づいた感じがします。
いわゆるヘッドホンで聴くと、スピーカー直後で聴いているのと同じです。
やはり細かい音は聴こえやすくなると思います。
これと同じことなのだと推測します。
当然の結果といえば当然ではありますが、ホンの少し見た目に妥協することが可能であれば、音が良くなる可能性がある、ということです。
最終回までで、現在確認したことは終わりました。
これで次の仕様に進むことが出来ます。
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