デモカーi-MiEVスピーカー第15弾~内装内音波制御
デモカーi-MiEVでの音質向上実験第15弾です。
テーマは「ブクブク」した音の減少
低音が強めの音楽を流すと、ブクブクした感じの音が聞こえることがあります。
ビビり音の一種ではないかと推測します。
試しに内装を外して音を出して、ブクブク音が発生しないということは、内装と内鉄板の間にあるスペースでの対処が必要ということが分かります。
デッドニングは「箱を鳴らさない技術」
世にいう「デッドニング」では、サービスホールを塞いで内装内に音が来ないようにすることが多いようですが、ドアをスピーカーボックスと考えると、内装もある程度鳴ってほしいところです。
実のところ、ホーム用のスピーカーも、箱は鳴っています。
音を出している最中に箱を触ると、確かに振動しています。
ある程度、箱を鳴らさないと、本来の音は出てこなく、詰まった感じの音になるそうです。
防振せず減衰したい
内装がある程度鳴ってほしいので、なんでもかんでも防振をしたくありません。
内装がビビる音は困りますが、できるだけ防振に頼りたくないのです。
内装へ掛かる低音の力を抑えれば、内装に影響する力も減ることになります。
ドア内側鉄板とドア内装の間に、音を減衰させるシートを追加することにします。
遮音材「ダイポルギー」を使用します。
内装に入力される音波を減少させてビビらなくさせるだけでなく、車両外部からの雑音も減少させる効果も期待できます。
表面は若干強度がありますので、テープや接着剤などでの固定はせず、ドア内装固定用金具を利用して「落ちないように」します。
固定しないことによって、遮音材自体の効果が分かります。
穴(サービスホール)を固定による塞ぎをしていませんので、必要以上の空気拘束をしていません。
内装を元に戻して試聴します。
遮音による減衰の効果
音のビビりが無くなり、落ち着いた音に変化しています。
施工後に比較して、施工前の音は荒っぽい・粗っぽく聴こえます。
音は少しのことで変わりますし、積み重ねでどんどん良くなります。
i-MiEVは引き続きコツコツ進めます。
実験結果によって、お客様の車両へ反映させています。
その車に何がベストかを常に考える
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