デモカーi-MiEVスピーカー第11弾~パッシブスルーツィーター編
2016年に仲間入りした弊社デモカーi-MiEVでの音質向上実験の第11弾です。
これまでも純正スピーカーから市販スピーカーに交換したことから始まり、基本的に取り付け方法などを変更すると、どのように変化があるかを確認してきました。
前回は、スピーカーに付属しているパッシブネットワーク(ドア等のメインスピーカーと高音専用スピーカーであるツィーターへ、音の周波数帯域を分割して振り分ける回路)のメインスピーカー側を使わずに、直接接続に変更したところ、「リアル感が増した!」という結論でした。
その時は、高音専用のツィーター側は、スピーカー保護の観点から、パッシブネットワークは外していません。
今回は、この部分も外してみたら、「よりリアルになるのでは?」という期待を持って実験してみます。
パッシブ回路は外す代わりに保護回路を追加
もちろん外すとは言っても、前述のように破損しないよう保護しておりますので、代わりの保護回路が必要です。
保護ですが、なるべくシンプルにするために、-6dB/octの高音のみ通過するフィルターを作ります。
通過周波数は、最近の個人的な好みの周波数で、4kHzに設定します。
…と難しいことを書いていますが、実際にはツィーター+側の線に電解コンデンサーを追加すれば良いのです。
ただ、数値は何でも良いわけではなく、通過周波数によって値は大きく変わります。
値は教科書から引用して、近似値の電解コンデンサーを購入してきて、接続です。
電解コンデンサーも、オーディオグレードと謳われている高価なものではなく、無線屋さんで普通に販売されているものをあえて選択しています。
(ここが高価になったから音が良くなった、ということでは、実験として本末転倒なので。)
さて、音はどうでしょうか。
好みのはずのハイパス周波数4kHz スロープ-6dB/octで、好みになっているでしょうか?
傾向は同じ?リアル感向上
音を聴いてみますと、やはり音が変わりました。
メインスピーカーの時と同様に、リアル感が増しました。
若干ボリュームも大きくなった気がしますので、ボリューム設定も少し抑え目に変わりましたし、イコライザー設定も変えざるを得なくなりました。
高音側は、ほぼフラットです。
この実験結果から、今後このスピーカーを販売する場合は、パッシブネットワークを外して、弊社でハイパスフィルターを作成して取り付けする予定にします。
(まだこのスピーカーは弊社から販売していません。
実験によって、販売するか決定するのと、価格が未決定だからです。)
スピーカーの取り付けひとつでも大きく音が変わります。
奥が深いです。
弊社のスピーカー取り付けでは、新しく分かったものは、どんどん盛り込んでいきます。
もちろん既に取り付けした車両でも、追加アップデートを行いますので、お気軽にどうぞ。
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