宅内BGM用8cmバックロードホーンスピーカー製作

カーオーディオ専門店ではありますが、今回の話は車内ではありません。
宅内で通常使用しているスピーカーについてです。

家庭用BGMを鳴らしているスピーカーに「ザリッ」というノイズが出ることは、少し前から気になっていました。

お客様の車両はすぐに原因を確認するのに、自分のところは後回しです。
家族からは「早くやれ!」って感じです。

不具合原因は、経年劣化して破損したスピーカー

原因を確認したところ、アンプやプレーヤーなどではなく、スピーカーが原因でした。
カーオーディオスピーカーベースの家庭用スピーカー
使用していたスピーカーは、かれこれ20年以上昔に発売されたカーオーディオ用スピーカーを、コンパクト(約40x25x25cm程度)な市販スピーカーの箱に入れたものです。

スピーカーユニットは、クラリオン製で当時は「アゼスト」(ADDZEST)のブランドネームで一世を風靡していた頃のもので、自動車用スピーカーで一般的な16cmサイズです。

振動板はカーボン繊維を編み込んだ高級品です。

高音専用スピーカー(ツィーター)が別体のセパレートタイプで、パッシブネットワークが装備されている本格的なものです。

良質なものでも経年変化はありますし、いつかは「その時」が到来します。

エッジが割れると、ザリッというノイズ発生

経年劣化でエッジが割れたアゼストS-160
残念ながら、付いていたスピーカーのエッジ部分が割れてしまっていました
少し音量を上げたり低音が多めな曲で、ビリビリとかザリザリした音が出ていた原因です。

クルマのスピーカーでも「ビリビリ」とか「ザリザリ」した音が出ている場合、エッジが破損しているかもしれません。

純正スピーカー等、耐入力性能が低いスピーカーで音割れしていたりするのは別問題ではありますが、いずれにしてもスピーカー交換が有効な解決手段です。

ホームオーディオの世界では、エッジを張り替えるキットも発売されておりますが、他に試したいこともあり、ご退役してもらうことにしました。

新規でスピーカー作成

新しいスピーカーを作ることにしました。

宅内スピーカーに採用したアルミコーンスピーカー
スピーカーユニットは、最新のアルミニウム製振動板を採用した8cm径のモデルです。

アルミ材のため、軽量で硬い上に動きが速いので、正確に音を再生することが可能でしょうから、表現力の高い音が期待できます

カーオーディオ界ではトレンドの口径、8cm

8cm径というのは、国産車ですとオプションのオーディオに多く採用されていて、トヨタのJBLやマツダのBOSEにも使用されています。

輸入車ですと、現行ベンツやミニを含むBMWは8cmです。

今後増える可能性が高い口径ですので、先に普段聴いておいて特徴を掴んでおくのは重要です。

8cm径スピーカーを組み込んだ箱
箱はバックロードホーンタイプです。
表側に四角い穴がありますが、スピーカーの裏側と空間が繋がっている構造です。

スピーカー背面からの音も前面に出してくれるタイプですので、スピーカーから出力される限られた音振動を有効に利用できます。

自分で作るものの、市販品で板カット済みのA4サイズのコンパクト設計です。

簡単製作ながらも、8cm径を理解するのが大事

木工用ボンドを塗るだけで作れます。
とても簡単です。
幼稚園で若干工作にも慣れた5歳の息子と一緒に作ってみました。

内容を確認して幼稚園児にゆっくり説明しながら作っても、片側1時間掛かりません。

数日乾燥させ、スピーカーユニットを装着すれば完成です。
塗装工程は幼稚園児には無理がありますので、当分の間は素地のままにします。

幼稚園児には音が出てくるだけで嬉しいようですが、音自体は8cm径スピーカーの割には低音も出ています。

インピーダンス(スピーカーの抵抗)は以前のスピーカーより大きいため、アンプのボリュームが同じでも音量は小さめですが、軽量なアルミコーンで動きが速いおかげか、小さい音量でも音楽を楽しめます。

8cm径スピーカーで、カーオーディオ界にもエコな時代に突入?ですかね。

絶対的な低音の量は16cm径スピーカーには敵いませんが、不満が出るまで仕様変更せずに使ってみます。


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