レクサスGS450hでの電話の内容が外に漏れない対策
日本の高級車専門メーカーのハイブリッドセダン、レクサスGS450hです。
大事な通話内容が、車外に漏れまくり。
「ハンズフリー通話をしていて、大事な会話の内容が車外に音漏れしているのに気が付いた。
他店で防音などの対処をしてもらったが、まったく効果が感じられない。
なんとか対策したい。」
とのことで、車外への音漏れ対策のご相談をいただきました。
デッドニングでは、音漏れ防止効果が無い。
お話をお伺いしましたところ、施工してもらった内容は、「デッドニング」とのことです。
デッドニングと言いますのは、「車のドアの鉄で覆われた範囲をスピーカーボックスに見立てて、閉塞した空間にすること」です。
カーオーディオの音質向上を目的として施工されることが多いです。
(弊社では理由があって推奨していません。)
デッドニングの手法のひとつで、防振材を貼りますが、ドア外側の鉄板に内側から貼ることで「ホンの少し」防音効果は出なくもありませんが、「ホンの少し」であることに変わりはありません。
防振材を貼ることによる音漏れの度合いも、「うーん、変わったかなぁ」というレベルのハズです。
高級車でも、しっかり音漏れ。
音漏れ度合いをレクサスGS450hで確認しますと、しっかり音漏れします。
「前に乗ってた80スープラだと、こんなに音漏れしなかった。」とのことです。
残念ながら、ドアの構造やスピーカーのサイズ、鉄板の厚みなどによって、音漏れ度合いは大きく異なりますので、車種が異なる時点で比較になりません。
目の前にある、レクサスGS450hでの対処方法を考えます。
ドア内の現状確認。
聞いている通り、デッドニング済み。
音漏れするドアの現在の状況を確認します。
ドア内装を外して見てみますと、確かに、いわゆるデッドニング施工済みです。
デッドニング施工が中途半端で、施工した意味が無い上、不具合発生の可能性有り。
デッドニング自体に問題があると思っている上、施工状態も良くありません。
スピーカーを外してみましたところ、車外への音漏れ防止に若干効果がある可能性のある、ドア外鉄板への防振材貼り付けは未施工でした。
施工されていた内容では、車外への音漏れは一切対策できていないことが判明しました。
防振材をサービスホールを塞ぐために貼る際、密閉しないと、ドアをスピーカーボックスにできませんが、施工が中途半端で、無駄に穴が結構開いています。
閉塞できていません。
「デッド」には、なっていません。
デッドニング風の何かの施工をしてあるに過ぎません。
デッドニング施工の際、ドア内にある防水目的のための純正ビニールを剥がしますが、純正ビニールがあった箇所に空いた穴へ防振材を貼ることで防水性を補います。
穴が開いていたら、防水性が無くなります。
デッドニングしたために、ドアから雨漏りする車になってしまう可能性があります。
施工不良です。
施工不良だけでなく、経年変化で貼り付けした防振材の貼り付け箇所が浮き始めます。
おおよそ、施工から1年で、防振材の浮いている箇所が確認できるようになります。
閉塞されなくなるので、音が変わります。
場合と状況によっては、デッドニング施工前の音に戻ります。
音質向上効果も賞味期間1年以下ということになります。
しっかりデッドニング施工してあっても、施工後1年以内にドアの雨漏りが発生する可能性があるということです。
新車でデッドニング施工したら、1年で再度施工やメンテナンスしないと、不具合が発生するということではないかと推測します。
デッドニングをお勧めしない理由。
弊社がデッドニングをお勧めしない主な3つの理由は、以下の通りです。
- 施工しても定期的(年1回程度)なメンテナンスが必要。
- メンテナンスしないと、雨漏れなどの不具合発生。
- 音質向上度合いは、良質なスピーカー交換よりはるかに劣る。
弊社のお客様は、県外の方、遠方の方が非常に多いために、定期的にいらしてもらうことが難しい方々ばかりです。
定期的にいらしてもらえない方へは、後々を考えますと、デッドニングは勧められません。
ファストフード店でのフライドポテト感覚のデッドニング追加はダメ。
「同時施工でトータル金額が抑えられる」にはご注意を。
「スピーカー交換と一緒にデッドニングもいかがですか?
一緒に施工すると、トータル金額が抑えられますよ。」
デッドニングは効果がゼロではありませんが、費用対効果を考慮しますと、最初に実施する施工ではないと捉えています。
「デッドニングをやらないともったいない。」とも思いません。
デッドニングをスピーカー交換と同時に積極的に勧めるのは、店舗の「プラスワン」収益確保と思えてしまいます。
デッドニングをお勧めされる他店様には、メリットとデメリットをご理解いただいた上でのお客様へのご案内をお願いしたいものです。
音漏れ防止には、スピーカー背面からの音を抑制するのが一番効果的。
車外への音漏れ防止は、ドア内に音を出さないようにするのが効果的です。
純正スピーカーの表面から音が出ていますが、背面からも音が出ています。
スピーカー背面からの音が、車外への音漏れの原因です。
音漏れ防止には、専用スピーカーがお勧め。
弊社では、車外への音漏れ防止には「音漏れ防止スピーカー」をご案内、お勧めしております。
エンクロージャー(ボックス)構造を採用した、ソニックデザイン製スピーカーです。
純正スピーカー(右)の背面は筒抜けですが、音漏れ防止スピーカー(左)の背面は箱で閉じられています。
音漏れ防止スピーカーからは、ドア内には音が出ませんので、車外への音も漏れにくいです。
GS450h用は製造されていないため、他車種用を加工流用取付。
スピーカー交換後です。
GS450h用のものはありませんので、他車種用を加工流用して取付しています。
スピーカー背面から出ている音は、スピーカー下部にある筒(ポート)を通してスピーカー前面から排出されますので、詰まった感じの音にはなりにくいです。
スピーカーの口径が小さいために絶対的な低音は出にくくなりますが、GS450hは低音専用スピーカー(サブウーハー)が標準装備されますので、低音の量も問題ありません。
車外への音漏れ防止スピーカー取付後です。
見た目は一切変わりません。
リアスピーカーも交換。
Bluetoothハンズフリーの音はリアスピーカーからも出力されておりましたので、車外への音漏れを防止するのには、リアスピーカーも交換しないと片手落ちです。
リアスピーカーも交換します。
リアスピーカーもGS450h用は設定がありませんので、他車種用を加工して流用取付しています。
リアスピーカー交換後です。
フロントドアと同様に、見た目は一切変わりません。
前後スピーカー交換後、車外への音漏れは?
車外への音漏れは、ガラスを通した音は若干聞こえなくもありませんが、格段に小さくなりました。
聴いている曲の内容が全然分かりませんので、懸念されていた通話内容も車外からは判別できないと思われます。
お客様からご感想などをいただきました。
Q1:当店へご依頼される前に、どんなことをお考えでしたか?何にお困り、お悩みでしたか?
A1:スピーカーから電話の音声がもれ、何を話しているか外に丸聞こえだった事。又、スピーカーの音楽がドアを開けても閉めてもそれほど変わらなかった事。
Q2:何がきっかけで当店を知りましたか?(インターネットの場合は、検索ワードをご記入ください)
A2:インターネット(スピーカー 音漏れ)
Q3:当店を知って、すぐご依頼いただけましたか?しなかったとしたら、どんな不安がありましたか?
A3:2,3ヶ月してから。まずドアのデッドニングをしてからにしようと思った為。
Q4:量販店を含む他店があるにも関わらず、何が決め手となって、当店へご依頼いただけましたか?
A4:ホームページの記事の内容から信頼出来そうだったから。
Q5:実際にご依頼いただいて、音などはいかがですか?(できるだけ具体的に教えてください)
A5:スピーカーからの音声や音漏れは、かなり軽減出来たと思います。
静岡県御殿場市からお越しのT様、ご依頼ありがとうございました。
レクサスGSでのオーディオの音、ご相談から承ります。
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