デモカーi-MiEVスピーカー第14弾~裏面音波拡散化

2016年4月に導入してから音を良くする方法をコツコツ試してきた新デモカー三菱i-MiEVです。
赤池CCSの新デモカー三菱i-MiEV
同じ機材を使用して、どうすれば、より良い音が出るようになるか?を追及してきました。

ドアはスピーカーボックス

スピーカーが付いている場所は圧倒的にドアが多い昨今ですが、言い方を変えればドアがスピーカーボックスになっています。

注意点として:
スピーカーボックスとは言っても、デッドニングと称して、密閉構造を目指して、どんなに穴を塞いでも、窓が開く構造だったり雨のことを考慮している構造だったりすれば、すべての穴を塞ぐのは事実上不可能でありますし、もし塞いだ場合は車両に支障をきたすことになると推測します。

スピーカーボックス内の環境を整えることで、より表現力の高い音だったりリアルっぽい音にすることは可能です。

スピーカー裏面からの音を適切に処理して高音質化

ドアの場合、スピーカーの背面のすぐ近くに、外側の鉄板があるのが一般的です。
スピーカーからの音が出ているのは、表面からだけでなく裏面からも出ています。

裏面から出た音波は、近くの外鉄板に向かい、反射してきてスピーカーの振動板へ返ってきます。

返ってきた音波は、振動板の動きに影響を与えてしまうため、振動板は動こうとした動きになれず、アンプから来ている信号を正確に再生できない環境になっていると言えます。

クルマのドアにスピーカーがある悪影響のひとつです。

スピーカー背面の音波を直接返って来ないようにすることによって、スピーカーが本来動くべき動きになるでしょう。

スピーカー背面近くの外鉄板に、音波を拡散する働きのある素材を追加します。

有効な拡散材を採用

積水化学工業製レアルシルトディフュージョンを使用します。
ドア内に拡散材レアルシルトディフュージョンを追加
スピーカー裏面から直接返ってきそうな範囲をカバーするように貼ります。

施工性はスピーカーを外した方が良好ですが、実験ですのでスピーカーはできるだけ触らずに施工します。

内装を元に戻して試聴です。

  1. 音のリアル感が増えました。
  2. ボーカルから上のボリュームが上がった感じがします。
  3. 声の艶が増えました。
  4. コーラスがよりハッキリしました。

音のリアル感と言いますか、雰囲気は大きく向上しています。
試聴用車両i-MiEVとしては、より良い環境に変化したと言えます。

実験は、まだまだ続きます。


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