フェアレディZ32のボンネットをファイヤーバード化

発売から年月は経過しておりますが、やはりクーペはカッコ良いですし、フェアレディZは別格でしょう。

フェアレディZ32最終型
この個体は最終型だそうで、コンディションも良好です。

フェアレディZにファイヤーバードの魂注入のご依頼!?

以前から弊社をご利用くださっておられるお客様からご相談があり、
「フェアレディZのボンネットに、トランザム・ファイヤーバードの柄を入れたい」
とのことです。

数年前からラッピングも手掛けておりますので、問題なく承ります。

知らないことは調べることから始めましょう。

ただ少々難儀だったのは、ファイヤーバードはおぼろげながら知っていても、どんなグラフィックが入っていたか、パッと出てきません。

調べてみると、どうやら不死鳥のようです。
今更ながら、「だからファイヤーバードなのか!」なんという情けない知識でしょう。

それが分かれば、あとは元データを探します。

印刷系ラッピングではなく、カットしたフィルムを貼り付け

今回は、アニメ系などのグラフィックを印刷して貼るのとは異なります。
ファイヤーバードの不死鳥のカタチにカッティングして貼ります。

元データは、小さいサイズで作っておられる方から、作ってもらって譲ってもらいました。

不死鳥の図柄をカッティングしたフィルム
そこから、ボンネットのサイズをお聞きして、貼れそうな最大サイズを割り出して、拡大して再作成します。

手が写り込んでいますが、サイズ比較用です。
結構大きいです。

ボディ色が白で、不死鳥は青がご希望とのことです。

カッティングが完了して、事前準備ができました。
あとは実際に貼るだけです。

車両施工前の下準備

いらしてもらって施工しますが、貼る前の下準備が結構あります。

まずはボンネットを洗浄します。
キレイにしてあっても、脱脂をしないと、その時は良くても後々剥がれやすくなってしまいます。

貼り付け位置を正確に把握

フェアレディZ32ボンネットラッピング下準備
ボンネットの中央から左右振り分けで寸法を測り、真ん中に貼れるようにマスキングテープで目安線を作ります。

カッティングしたラッピングフィルムのサイズで、マスキングテープで目安線を作ります。

これに合わせてフィルムを中央から置いていきます。

裏紙の中央を切断して、中央から貼れるようにします。

カットしたフィルムでの施工は、シート状のラッピングとは異なり、一度貼り始めたら、修正ができません。

できる限り、失敗をしないように下準備をするのが重要です。

カッティングしたフィルムを置いてみて、バランスなどの最終確認をします。
良さそうです。

貼り付け開始

貼っていきます。

貼り始めれば、フィルムのご機嫌を損ねないよう、慎重に貼っていきます。
ボンネットも正確に言えば3D形状なので、平面には合わないのです。

変に伸ばしてしまうと、最後で貼れなくなります。
小さい面積ではありませんので、なおさら最後が怖いです。

フェアレディZ32ボンネットへファイヤーバード
慎重に慎重を重ね、無事貼れました。

貼った後の施工をしないと、後々剥がれやすくなります。

貼れた後は、しっかり密着させて、剥がれにくくします。

いきなりしっかり押し付けると、フィルムが伸びてしまい、せっかく貼ったところにシワができてしまいますので、徐々に力を増やし、何度も行います。

しっかり密着させてから表面の離形紙を剥がし、再度密着させます。

目安線のマスキングテープも剥がします。

ついに完成!

フェアレディZ32ボンネットにファイヤーバード
ボンネット表面を再度洗浄して、完成です。

作業をずっと見守ってくださいましたので、過程はご存じながらも、ご満足いただけた様子です。

貼り終わってから教えてもらって知ったのですが、ボディが白で不死鳥が青というファイヤーバードがあったようで、「これにしたかったのですね」という理解になりました。

ラッピングも行います。
どのようにしたいかのご希望から伺います。


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