CX-5純正BOSE付車の不具合調査と音質向上
ディーゼル人気とSUV人気で販売好調な、マツダCX-5です。
純正BOSEの診断
「最近中古車を購入して、音がオカシイので診てほしい」とのことです。
はるばる都内からお越しくださいました。
症状としては、「ある程度以上のボリュームにすると、ノイズが入ってしまう」という内容。
実際に聴いてみると…
確かにジリジリした感じのノイズが出てきてしまいます。
マツダのBOSE付車では、アクセラはよく見させてもらう機会が多いのですが、CX-5での入庫は正直申しまして「初」です。
珍しい純正BOSEでの不具合
従来、「音が悪いから、なんとかして欲しい」という内容ばかりで、純正BOSEの不具合は無かったのです。
疑ったこともありませんでした。
でも目の前には不具合を起こしている車両があります。
「きっとどこかに原因がある」
それを信じて、原因究明作業を始めます。
特定のスピーカーからのみのノイズなのかを確認。
前後左右に音を振り分けしても、どこからも同様にノイズ発生します。
試しに1ヶ所、内装を外して他のスピーカーに交換してみました。
音はキレイに響くようになり良好に変化しましたものの、症状としては同様です。
スピーカーに原因が無いとすれば、アンプより上流側に原因があると推測できます。
さすがにBOSEアンプの代替え品はありませんので、ディーラーさんに相談することにしました。
ディーラーさんにご協力を仰ぐ
原因究明方法としましては、やはり「アンプ等を交換してみて症状が消えるか確認」ということです。
普段、不具合を起こしているBOSE車があるわけではないため、アンプの代替え品も無い様子。
後日、スケジュールを合わせて、車両を持ち込むことになりました。
「ディーラーさんに持ち込むのであれば、地元のディーラーさんでも結果は同じかもしれませんが」とお伝えしましたが、「調べてもらって状況が分かっているので、ディーラーさんに説明するのもお願いしたい」とのことで、遠くて申し訳ありませんが、再度いらしてもらうことにしました。
原因は販売店設定の中に
ディーラーさんに車両を持ち込み、メカニックさんに託しました。
ショールームの椅子に腰掛けて数分後、「原因が分かりました」。
パイオニア製市販2DINナビベースのメーカーオプションナビ+BOSEの場合、BOSE専用設定があり、ここが「OFF」になっていると、正常な音が出ないとのことでした。
ボリュームを上げても問題ない状態になりました。
BOSEらしい、低音がしっかり響く音です。
お客様にもご確認いただきました。
車両購入はマツダディーラー系中古車店だったそうなのですが、車両納車直前にバッテリー交換されたらしき履歴があり、その際にBOSE用設定がクリヤされてしまい、そのまま納車になってしまったのではないか、とのことです。
アンプ等の不具合でなくて良かったですが、知らなかったとは言え、少々恥ずかしい部分もあります。
不具合解決後のご要望追加
正常状態になって「一件落着!」と思っていたのですが、音を聴いて「もう少し良い音にしたい」というご要望をいただきました。
方法としては3つあります。
- ダッシュボード上のスピーカーグリルが音の邪魔をしているので、穴明け加工して音を抜けてきやすくする
- ダッシュボード上スピーカー交換
- プロセッサー内蔵デジタルアンプの専用品を追加取り付け
段階を踏むのが、それぞれの費用対効果が分かりやすいのと、音の邪魔を取り除かないと良い音が来てくれませんので、スピーカーグリル加工を実施することになりました。
スピーカーグリル加工で、新鮮味のある音に
加工すると音が直接出てこれますので、より新鮮な感じの音になりますが、加工しただけでは見た目が悪いです。
保護だけでなく見た目の高級感をプラス
サランネットと呼ばれる、スピーカー保護用ネット状の布を加工後のグリルに追加します。
見た目は純正とほとんど変わりませんし、若干高級感が出ます。
加工後の音は、スピーカーやアンプ等に一切手を加えていないにも関わらず、新鮮味のあるリアルな感じの音に変化しています。
本来のBOSEサウンドなのでしょう。
ご満足いただけた様子です。
音や動作に不具合があれば原因究明しますし、失われているBOSEサウンドを復活させる作業もお任せください。
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