クラウンワゴンで音悪スピーカー交換とサブウーハー追加

「カーナビを交換したのだが、音が悪いので良くしたい。」

ご相談いただきましたが、平成6年式のクラウン、しかもワゴンですと、お電話では車両の状況がイメージできませんでした。

忘れているだけなのでしょうが、間違った想像に基づく判断はいけません。

弊社で一度、現社の状況確認を行うことにしました。

スピーカー交換とサブウーハー追加したクラウンワゴン
平成初期のクラウンワゴンです。
丸目4灯は昨今お目に掛かれません。

おぼろげな想像が、もろくも崩れ去りました。
勝手な判断をしなくて良かったです。

車両状況と音の確認

カーナビは最新のパイオニア・カロッツェリアサイバーナビに交換済でした。

音を出してみると、ボンヤリした感じで高音が無く、低音はポコポコしています。
不思議と古いクルマにありがちな「ビリビリ」「ザリザリ」のノイズはありません。

フロントドア内装を外して、スピーカーの状況確認

平成6年式クラウンワゴンフロントドアスピーカー
フロントドア内装を取り外して、スピーカーサイズや取り付け方法を確認します。

口径はおよそ10cm径です。

スピーカー振動板の周りにあるエッジ部分は、よくあるウレタンではなく布素材のせいか、エッジは割れて(=壊れて)いません。
ビリビリやザリザリのノイズが出ていないのは、破損していないおかげです。

破損していなくても、ボンヤリした音はスピーカーから発せられていますので、交換したいところです。

固定金具一体型スピーカーですので、交換する場合は金具を作成するなどの工夫が必要です。

なぜか、若干下向きに付いています。
音質のことより、「付いていればok!」という設計思想を感じます。

リヤスピーカーも確認

平成6年式クラウンワゴンのリヤドアスピーカー
リヤスピーカーも内装を外して確認します。

フロントと同じ口径ですが、固定金具一体型ではなく、プラスチック製台座に固定されていますので、口径さえ合えば交換は用意です。

10cm径で交換するなら、キッカーがオススメ

キッカーKSシリーズ
キッカー製KSシリーズは、弊社オススメのスピーカーシリーズですが、サイズバリエーションも豊富です。

特殊サイズで一般的にはスピーカー交換不可な車両でも、KSシリーズなら合うものもある可能性が高いです。

10cm径のKSC404(税別17,500円)は何度も使用しておりますが、10cmスピーカーの中では音質も良好で、しっかり鳴ってくれます。

軽トラックでも良質な音になり、「軽トラのくせに、生意気!」と言われたほどです。

スピーカー取付方法の検討

リヤスピーカー交換は簡易ですが、フロントは固定金具一体型スピーカーのせいで、固定方法の検討が必要です。

固定金具を同じ形状で作成しても、スピーカーと内装との間に隙間ができてしまっては、スピーカーから出ている音が内装内に漏れてしまい、音に悪影響をもたらす原因となります。

スピーカーを内装へ固定するのは?

音から設計をすると、内装に固定するのがベターと考えました。

「ドアだと鉄板に固定しなくてはダメなのでは?」

現行のBMWやメルセデスベンツCクラス以上では、ドア内装に固定されています。

BMWやメルセデスベンツの音を褒めているわけではありませんが、BMWの内装に固定されているスピーカーを良質なものに交換すると、かなりの高音質になることは経験上承知しております。

平成6年式クラウンワゴンフロントドアスピーカー固定
クラウンで同じ固定方法が採用可能かを検討しましたところ、少し工夫することで、取付可能でした。

音質重視で音漏れしない施工方法です。

平成6年式クラウンワゴンフロントドアスピーカー交換後
キッカー製スピーカーへの交換後も、見た目は純正と変わりません。

リヤスピーカー交換

平成6年式クラウンワゴンリヤドアスピーカー交換
リヤドアスピーカーも、フロントと同じキッカー製KSC404を採用です。

取り付け台座は純正を使用しますので、取り付け位置に狂いはありません。

内装への音漏れ対策も、通常のスポンジ材ではなく、空気が通らない特殊素材のスポンジシートを採用しています。

平成6年式クラウンワゴンリアドアスピーカー交換後
スピーカー交換後も見た目は変わりません。

低音増強には、サブウーハーを追加

平成6年式クラウンワゴンへのアンプ内蔵サブウーハー追加
助手席下へアンプ内蔵サブウーハーを追加しました。

コンパクトサイズサブウーハーの中では、しっかり一番下の低音から出やすい、パイオニア・カロッツェリア製TS-WX130DA(オープン価格)を採用です。

電源は直接バッテリー取得した方が良い

平成6年式クラウンワゴンアンプ内蔵サブウーハー取り付け時の電源はバッテリーから
昨今のアンプ内蔵サブウーハーは、以下の注意書きがあります。
「オーディオ裏から電源を取得してもokですが、可能な限りバッテリーから電源を取得してください。」

同様な商品でも、過去は
「バッテリーから直接電源を引いてください。」
という内容でした。

オーディオ裏からの電源取得でも動作しなくはないのですが、音量を上げていくと、電源供給が間に合わなくなり、低音が「スカッ」と抜けて出てこないタイミングが有ったり、ナビ等の動作が不安定になる可能性があります。

不具合を未然に防ぐという意味でも、バッテリーから直接電源を引いた方が良いです。

オーディオデッキやナビからの音声信号は、機種やTPOに合わせて

平成6年式クラウンワゴンへサイバーナビとアンプ内蔵サブウーハー
既に音質重視型のサイバーナビが付いております。

ナビからの音声信号は、スピーカー出力とサブウーハー専用RCA端子からの出力を選べます。

サイバーナビ上での詳細調整設定も可能なことから、今回はRCA出力を選択します。

スピーカー信号入力対応機であれば、無理にRCAに変換して接続するより、音質的にベターなものもあります。

「RCA接続がマスト」というわけではなく、接続するナビやオーディオによって考える方がベターです。

完成後の音は?

前後ドアスピーカー交換と、アンプ内蔵サブウーハーの取り付けが完了しました。
音はいかがでしょうか?

高音から低音まで、クリアで迫力があり、良好です。

今後、ご希望に応じて、高音専用スピーカーのツィーターを追加すれば、より表現力が高く、目の前で歌っている感じの音にすることも可能です。

「なんだか音が悪いんだけど、なんとかならない?」
車種問わず、まずはご相談ください。

お電話(055-952-3236)でもお問い合わせフォームからでもokです。


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