スバルBRZ(ZD8)純正フロントスピーカー解析結果
弊社で新しくデモカー(試聴用車両)に導入した、スバル新型BRZ(ZD8)です。
ダイハツタント純正オーディオデッキ取付で、音楽が聞ける。
オーディオレス車のため、新車納車直後に、オーディオデッキを取付しました。
(純正スピーカーは標準装着されています。)
「良い音のデッキが付いてるから、良い音で当たり前」と言われることのないよう、良い音ではなさそうなオーディオデッキを取付しました。
ダイハツの軽自動車、タントに標準装着されていた純正オーディオデッキですので、掛かっているコストは必要最小限ではないかと推測します。
純正標準オーディオでも、機能は必要にして充分。
音は良いとは思えない。
安物(失礼!)とは言え、バックカメラ対応のために画面内蔵ですし、元々のダイハツタントではステアリングリモコンも対応しています。
ラジオもCDもUSBもiPhoneの曲も聞けます。
カーオーディオとして、必要にして充分な機能を持っています。
高音から低音までそこそこ音が割れずに出ます。
しかしながら、良い音とは思えません。
低音の量が多いながらも、全体的にボンヤリしていて、それぞれの音が安っぽい感じがします。
ピアノの音ならば「オモチャのピアノ」と言えば分かりやすいでしょうか。
家内曰く、
「ちょっと聴いただけで、もう聴く気が起こらない。」
「2曲目を聴く気になれない。」 とのことでした。
ここまでが、安価なオーディオデッキ取付直後の感想のおさらいです。
純正スピーカーの内容、解析。
BRZ(ZD8)の純正オーディオシステムは、どうなっているのでしょうか?
純正スピーカーを部品取り寄せして、解析します。
BRZ(ZD8)では、グレードによって、オーディオシステムの内容が異なります。
「S」用スピーカーと「R」用スピーカーでは、同じ箇所のスピーカーは同じでも問題無いハズですが、部品を調べてみますと、部品番号が異なります上、スピーカー自体も異なりました。
それぞれのスピーカーを解析、解説します。
グレード「S」は、フロント3wayと外部アンプ。
高級オーディオ機材群。
グレード「S」では、8スピーカーと外部アンプが装備されます。
フロントだけで6スピーカーです。
ダッシュボード上に高音用スピーカー(ツィーター)と中音用スピーカー(スコーカー)、ドアに低音用スピーカー(ウーハー)が装着されています。
高音・中音・低音の各専用スピーカーを持つ、3way構成です。
外部アンプはドアウーハー用です。
ドアウーハーのマグネットは、昨今無い位大きなものを採用。インピーダンスも低音のために特殊。
ドアウーハーのマグネットは、しっかり低音を出したいのか、昨今純正スピーカーではお目に掛からないほど大きなサイズのマグネットです。
低音の量を増やすためか、ドアウーハーは、一般的な自動車用スピーカーとは異なる抵抗値(インピーダンス)です。
高音用ツィーターは、金属風?樹脂製振動板。
高音用スピーカー(ツィーター)は、パッと見で金属製に見えますが、金属風樹脂製です。
高音は出したいながらも、見た目や雰囲気を重視しているのかもしれません。
(実際にはグリルに隠れて姿が見えませんが…)
- 3way構成の専用スピーカー
- 専用インピーダンスウーハー
- 外部アンプ付
専用部品のオンパレード、内容だけ見れば、高級なオーディオシステムです。
グレード「R」は、フロント2way。
一般的な内容だが、必要にして充分?
グレード「R」では、6スピーカー装着で、外部アンプはありません。
フロントは、ドアスピーカーとダッシュボード上の高音用ツィーターの2way構成です。
現在では既に一般的な内容のオーディオシステムですが、良好な音を鳴らすのに、本来は2wayあれば、必要にして(そこそこ)充分な内容です。
コストダウン最先端のドアスピーカー。
6スピーカー車のドアスピーカーは、トヨタ純正スピーカーでよく見るタイプです。
今まで見た中で、マグネットが一番小さいかもしれませんので、一番コストが掛かっていないかもしれません。
マグネットのサイズによって磁力の大きさが決まりますが、大変小さいマグネットでは、音は出るながらも音質は期待できません。
ツィーターは紙製振動板?
高音を出すツィーターも、最近のトヨタ車でよく見るタイプです。
振動板が紙でできているタイプに見えます。
速い動きが出来ないと高音が出せませんので、材質的に動きが重い紙ですと、高音が発生しにくく、期待もできません。
音質をお求めなら、スピーカー交換のみでもご満足いただける方は、多いと推測します。
上級グレードにはコストは掛けられていることは理解したが、受け入れがたい音質。
上級グレード「S」には、純正スピーカーでは考えにくいほどの並々ならぬ手間とコストが掛けられているのが分かります。
ただし、聴く方にとって、お好みの音が出るかは別の話です。
弊社のBRZにも同じスピーカーが付いているようですが、残念ながら、掛けられた手間とコストが感じられない音です。
「ダメなものはダメ」、コストが掛かっていようとも、受け入れできない音は仕方ありません。
弊社でのオーディオデッキ取付後では、音がボンヤリしていて、クリア感もリアル感も無く、好みの音になりませんでした。
高級なオーディオデッキに交換しても、物足りない結果になることは容易に想像がつきます。
音質良好なスピーカーを適切な施工で交換。
音質向上効果があるシステム構築。
良好な音のスピーカーを適切に取り付けすれば、音質向上効果はあります。
BRZ用に最適化したスピーカーシステムを構築し、取付に進みます。
BRZ(ZD8)/GR86(ZN8)の音質向上、ご相談から承ります。
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