アクセラBM型BOSE付車でのスピーカー周り音質改善
欧州車のようなデザインテイストで人気の高い、マツダアクセラスポーツ(BM型)です。
音の良さを期待してBOSEを付けたが、音が悪い。
「音の良さを期待してBOSE付にしたのに、想像していたより音が悪い。」
とのことで、音質向上のご相談をいただきました。
マツダBOSE付車での３つの不満点
アクセラ(BM/BY型)やアテンザ(GJ型)などのマツダコネクトBOSE付車全般に言えることが、３点あります。
- 音のリアル感が無い
- 聴きやすさ重視なのか、絶対的に高音が不足
- 低音の量は十分ながらも、モコモコした低音
それぞれの原因については検証済みですので、ひとつひとつ説明します。
1.音のリアル感の無さは、スピーカー保護グリル素材と製造工程が原因の一つ
「1.音のリアル感が無い」には、「グリル製造上の穴の向き」が大きな原因です。
(スピーカーの特性もありますが、後述します。)
音が通るための穴径が小さく深く向きが悪いため、音が通らない→情報量が少なくリアル感が無い。
スピーカーを保護する役割を持つ「スピーカーグリル」ですが、アクセラやアテンザではプラスチックでの一体成型で、強度を保つのに少なくとも2～3mmの厚さが必要です。
スピーカーの音が通るように穴が明いていますが、穴の面積が小さい上、穴が真上のガラスに向いています。
結果的に、スピーカーから出た音がグリルに遮られる上、ガラスを反射した(減衰した)音しか聴けないのです。
グリルを外すだけで、音が良好に！
試しにグリルを外して音を聴いてみますと…これだけで音が変わります。
いくら音が良くなるとは言っても、グリルを外した状態ではカッコ悪いです。
グリル穴明け加工とサランネット追加で、音を良く見た目も変わらず
音のヌケが良くなるようにグリルへ穴明け加工します。
音の透過に影響ない「サランネット」を表面に張ることによって、見た目を変えずに音を良くします。
グリル加工前(右)と加工後(左)。
表面仕上げが異なる程度ですので、見た目には加工したことは分かりません。
2.絶対的に高音が足りないなら、ツィーターを追加
アクセラには、高音専用スピーカー(ツィーター)が付いていないせいか、全然高音が出てきてくれません。
(アテンザにはツィーターが装備されていますが、高音の量が全然足りなく質も良好とは言い難いです。)
高音信号自体は存在する。
調べてみますと、ダッシュボード上のスピーカーへも高音信号は供給されておりますので、ツィーター追加で解決します。
ツィーター追加接続テストを実施して、効果を確認します。
3.モコモコした低音の原因は、スピーカーの質
BOSEサウンドシステム車では、低音の量が多いながらも、モコモコした低音になりがちです。
モコモコした低音の原因は、サブウーハーではなく、ダッシュボード上スピーカーから発せられている音が原因です。
追加でお金を払っているスピーカーとは言え、それほど良質な音が出るスピーカーとは言い難い(金額を考慮すれば、大変リーズナブルですが…)です。
動きの良いスピーカーへ付け替えすることによって対処します。
スピーカーの動きが良くなることによって、モコモコ音をスッキリビシッとした音にさせるだけでなく、他の音のリアル感も大きく向上します。
試聴テストの上での機種選択
スピーカー交換やツィーター追加では、各２機種の接続テストを行い、お好みの音が出る組み合わせを装着します。
ツィーターは、以下２機種を試聴テストして選択します。
- パイオニア製TS-T730(税別12,000円)
- Bewith製L-25R(税別30,000円) 別途ネットワーク(税別4,000円)を追加します。
スピーカーは、以下２機種を試聴テストして選択します。
- キッカー製KSC3504(税別11,500円)
- Bewith製L-88R(税別45,000円)
試聴選択結果。
ご試聴してテストをした結果、以下の組み合わせになりました。
- パイオニア製ツィーターTS-T730
- キッカー製スピーカーKSC3504
完成後の見た目は、ツィーターの有無が違うだけ。
出来上がりました。
全体的にボンヤリとしていた音が、スッキリとクリアな感じの音になっています。
低音もモコモコしていません。
音質設定は、標準状態がベター
スピーカー等施工後の音質調整は、完全に標準状態に戻しましたが、良好な状態です。
むしろ、イジらない方が、歪みが発生しないのか、良好に感じなくもないです。
アクセラやアテンザのBOSE付車は、ご相談からどうぞ。
アクセラ(BM/BY型)やアテンザ(GJ型)マツダコネクトBOSE付車で音にご不満があるのであれば、弊社でご相談から施工まで承ります。
実際の音をテスト接続して、ご試聴の上でお選びいただけます。
ご相談やお問い合わせは、お電話(055-952-3236)やお問い合わせフォームからどうぞ。
その車に何がベストかを常に考える
(株)赤池カーコミュニケーツシステムズ
静岡県沼津市旭町19
TEL:055-952-3236
webサイトはコチラ
お問い合わせはコチラ
