トヨタ86(ZN6)スピーカーグリル加工で音より良く
後期型でオーディオシステムにも若干変化があったトヨタ86(ZN6)/スバルBRZ(ZC6)です。
一部では、海外仕様には元々用意されていた8スピーカーシステムなども導入されました。
(なぜ本国である日本仕様ばかりが後手…)
スピーカー交換してあっても…
三重県からのご来店のお客様から、音の相談にお見えになりました。
(注:弊社でのスピーカー交換後の状態ではありません。)
「スピーカー交換してあるものの、もっとより良くならないか?」
通常であればスピーカー交換からオススメしますが、既に交換済とのことです。
アンプ等の追加機材でのより良い音への変更も可能ですが、以前弊社で手掛けさせてもらった「スピーカーグリル加工」にご興味を持ってもらえたようで、ドアスピーカー部分のグリル加工とサランネット追加施工を実施しました。
スピーカーから出てくる音を邪魔している「グリル」
86/BRZに限らず、純正スピーカーを保護する役目をするグリル部分は、プラスチック成型の関係上、乗員の方向へ穴を向けて製造されていません。
ドアスピーカーであれば、おおよそ足や脛(スネ)や腿(モモ)に向かって音を出している車両がほとんどです。
運転席や助手席から見て、スピーカーの姿が見えないということは、直接音が来ていないことを表しています。
乱暴に言えば、間接音しか聴いていないいうことになります。
間接音も大事ですが、直接音をより多く聴けることによって細かな音も伝わりますので、音のリアル感も向上しやすくなります。
アウターバッフルって何?
他店さまやカーオーディオ雑誌などで言われている「アウターバッフル」というものがあります。
スピーカーを固定している台座のことを「バッフル」と呼びますが、内装形状の中で中身のスピーカーだけを変更する手法の場合を「インナーバッフル」、内装形状を変更して見た目を変えて表にスピーカーの姿が見える状態する手法を「アウターバッフル」と言います。
「アウターバッフルにすると音が良くなる」ということで施工されると思いますが、見た目も変わりますし、結構な手間も掛かることから、少々高額な工賃もいただくことになります。
「純正の見た目ではなく、カッコ良くしたい」ということですと効果は大いにあります。
求めている効果として「音を良くしたい」という目的の場合、「見た目をなるべく変えずに」というのは少々難しいです。
音はアウターバッフルと同じ効果で、見た目はほとんど変わらない
グリル加工の目的は、「純正グリルを加工してスピーカーを外から見える状態にして、直接音を増やす」ということですので、音の面で言えば「アウターバッフル化と同じ」と言えなくもありません。
グリル部分表面がプラスチックの網ではなく、布素材に変わりますが、デザインは変わりません。
アウターバッフルよりも良い音になる可能性も
細かく言えば、アウターバッフルよりも音の面でのメリットもあります。
アウターバッフル化でスピーカーから聴く人の耳までの距離は数cm近くなりますが、絶対的な音に変化はあっても大きな変化ではありません。
音が出ているスピーカーへ、数cm近づいてみると、音の表現力がほんの少し上がるのは分かると思いますが、恐らく「少し」です。
アウターバッフルでの音のデメリットは「角度」
アウターバッフル化の音質面でのデメリットは、「スピーカーから耳に向かう角度が、スピーカー正面から離れやすくなってしまう」という面です。
特に高音専用スピーカーであるツィーターでは顕著ですが、スピーカーの特性上、スピーカー正面で聴く音が一番表現力が高くリアルな音になります。
正面からの角度が離れるほど、音が届きにくくなります。
キツい音の場合、マイルドにすることもできますが、多くの場合、不要です。
弊社でのツィーター固定の際に、左右の固定角度調整を入念に行うのは、左右ツィーターの角度を調整することによって、左右の音のバランスを運転席に合うようにしているのです。
ツィーターに限らず、ドアスピーカーでも同じです。
角度が正面から離れれば離れるほど、音の表現力は落ちます。
少しの角度変化でも、変化は顕著です。
できるだけ正面に近い角度で聴きたいと考えますと、スピーカー位置は数cmでもドアの奥にある方が有利なのです。
アウターバッフルでのベスト施工と工数・工賃について
アウターバッフル化の際に、耳に向けた角度付け加工までできれば、
- スピーカーまでの距離を短く
- スピーカー正面に近い角度で
2点の効果で、位置に関してはベストなスピーカー取り付けなのですが、加工の難易度と工数が大きく上がりますので、請求金額にも影響が発生します。
弊社でのスピーカーの固定角度と直接音の考え方
弊社では、車種に応じて個別にベストな手法を考えます。
- 容易に安価に固定角度調整が可能なツィーターは、角度調整して固定
- 固定角度調整に手間が掛かるドアスピーカーは、角度調整せず直接音を多くするようにグリル加工
- ツィーターもグリル加工によって直接音が増やせる構造の場合、グリル加工をお勧めします。
スピーカーグリル加工後の音は?
スピーカーグリル加工後の見た目は、純正とほとんど変わりません。
グリル表面がブラスチックではなく布素材に変わっているだけです。
音はいかがでしょうか?
「高音がはっきり、きれいに響くようになった」とのご感想もいただきました。
ドアスピーカーからも高音は出ています。
「指向性の高い高音がグリルに邪魔されていた」ということになります。
表現力やリアル感は高音による部分が大きいため、同じスピーカーのまま、音質も変わります。
純正位置への無加工でのUSB追加
ご来店のついでと言ってはナンですが、純正位置へのUSBポートの追加も承りました。
取り付けには、弊社でご用意しております「輸出仕様用USB/AUX取り付け穴付小物入れパネル」を使用しております。
音にご不満の方、スピーカー交換の次のメニューとして、いかがですか?
その車に何がベストかを常に考える
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